マウスピース?ワイヤー?矯正治療の違いと、あなたにぴったりの選び方

2025/08/08

マウスピース?ワイヤー?矯正治療の違いと、あなたにぴったりの選び方

 

歯並びについて、気になったことはありませんか?

「見た目をきれいにしたい」というだけでなく、歯並びは全身の健康や将来の歯の寿命にも大きく関わってきます。

今回は、矯正治療の中でも代表的な「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」について、

その違いや特徴、そしてご自身に合った矯正方法を選ぶためのポイントを、当院の資料に基づき詳しくお話ししていきます。

なぜ歯並びが悪くなるの?見た目だけじゃない、歯並びの重要性

まず、歯並びが悪くなってしまう原因について少し触れておきましょう。

虫歯や歯周病に原因があるように、歯並びが悪くなるのにも必ず原因があります。

よく「顎が小さいから」「遺伝かな」「柔らかいものばかり食べているから」といった声を聞きますが、

近年の研究では、食習慣だけでなく「環境因子」が大きく関わっていることが分かってきています。

環境因子とは、具体的に「舌の位置」「呼吸の仕方」「口唇の閉じ方」「飲み込みの仕方(嚥下)」といった、お口の機能的な問題です。

これらの機能がずれてしまうと、歯並びもずれてきてしまうのです。特に「呼吸」は非常に重要です。

正しい呼吸は「鼻呼吸」です。しかし、現代の子どもたちの多くは口呼吸になっていると言われています。

文献によると、今の子どもは10人中4人が慢性的にお口ポカンと口呼吸をしており、さらに4人がその予備軍とされているため、

合計すると10人中8人もの子どもが口呼吸またはその予備軍と言われています。

なぜこれほど口呼吸の子が増えているのでしょうか。

これには様々な要因が言われています。

哺乳や離乳食の時期の習慣、姿勢、食べ物、運動習慣、鼻疾患やアレルギー、スマートフォンの使用 など、現代の生活には口呼吸を誘発する因子が多く存在しています。

例えば、テレビを見たりする際の「上を向く姿勢」は、自然と口が開きやすくなるため、口呼吸に影響を与えます。

逆に、下を向く姿勢は口が閉じやすい傾向があります。

口呼吸は何がいけないのでしょうか

口呼吸が続くと、歯並びが悪くなるだけでなく、以下のような様々な問題を引き起こす可能性があります。

1.歯並びが悪くなる

舌の筋肉が発達せず、舌が正しい位置(上あごの前歯の少し後ろのスポット)につかず落ちてしまうことで、

上あごの成長が妨げられたり、舌が前歯を推すことで歯並びが乱れたりします。叢生(歯がガタガタになること)、

開咬(前歯が噛み合わない)、上顎前突(出っ歯)、反対咬合(受け口)、過蓋咬合(噛み合わせが深すぎる)、すきっ歯 など、様々な不正咬合の原因になり得ます。

 

2.正常な顔貌(顔つき)の発育阻害要因

口呼吸の習慣化は顔つきにも影響を及ぼします。口呼吸により口周りの筋肉が弱まり、下あごが後退することで、

前歯が出っ歯に見えたり、顎の発達が悪く小さくなったり、鼻の下が伸びて面長になったりする

「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴が現れることがあります。

上あごや下あごが後ろへ下がったり、下あごが後方に回転したりすることで、顔が長くなりやすいという研究結果も発表されています。

 

3.睡眠障害

顎の発育が原因で気道が狭くなることがあり、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性があります。

ADHDの子どもの7割は睡眠障害を持っているとも言われており、睡眠が悪くなると成長ホルモンの分泌低下や集中力低下に繋がります。

成長ホルモンは顎骨の大きさにも関係するため、悪循環に陥ることもあります。

 

4.虫歯や歯周病のリスク向上

口が開きっぱなしだとお口の中が乾燥しやすくなり、自浄作用のある唾液の働きが低下するため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

不正歯列自体も、歯に負担がかかりやすかったり、汚れが付きやすかったりするため、歯周病の進行を招きます。

5.その他:風邪やアレルギーの増加、口臭、猫背、運動能力低下 など、全身の健康に様々な影響が出ることがあります。

このように、歯並びの問題は見た目だけでなく、全身の健康にも繋がる重要な課題なのです。

不正な歯並びは、80歳で20本以上の歯を残す「8020運動」の達成率にも関わってきます。正しい噛み合わせの人は達成率が高いというデータがあります。

矯正治療の種類を知ろう:

ワイヤー矯正とマウスピース矯正

歯並びを整える矯正治療にはいくつかの方法がありますが、

成人矯正では、主に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2つが代表的です。

それぞれの特徴を見ていきましょう。比較表を元にご説明します。

 

矯正の特徴 ワイヤー矯正(表側)   インビザライン(マウスピース)
見た目 × 目立つ ◎ 透明で目立ちにくい
快適さ
通院回数 〇(月1回) 〇(1-2ヶ月ごと)

 

ワイヤー矯正 歯の表面(表側)にブラケットという小さな装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。

■表側ワイヤー矯正:

歯の表面に装置をつけるため、目立ちやすいというデメリットがあります。しかし、一般的に幅広い症例に対応しやすい方法です

・快適さ: 装置が粘膜に当たったり、ワイヤー調整後に痛みを伴う場合があります。

・通院回数: 「1ヶ月ごとの来院」

 

ワイヤー矯正は、固定式であるため自己管理の必要が少ないという面がありますが、

食事中に食べ物が挟まりやすかったり、歯磨きに工夫が必要だったりします。

また、ワイヤー矯正において歯を並べるスペースが足りない場合に「抜歯」が必要になることがあります。

特にアジア人においては、矯正による抜歯が気道の狭窄や舌骨の下方移動に影響し、呼吸に影響を与える可能性があるという研究結果が発表されています。

抜歯によって矯正すると、気道閉塞のリスク(先の睡眠障害のリスク)がさらに高まる可能性が指摘されています。

当院では、大人の抜歯矯正を行う場合、睡眠障害になる可能性があることを事前に説明し、同意をいただいています。

 

■マウスピース矯正(インビザライン) 薄く透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を装着して歯を動かす方法です。

アメリカのアラインテクノロジー社が開発したシステムで、世界中で多くの人が治療を受けています。

アライナーを1~2週間に1回、新しいものに交換していくことで、少しずつ歯を動かしていきます。

 

・見た目: 透明なので装着していてもほとんど目立ちません。

・快適さ: ワイヤーやブラケットがないため、お口の中の粘膜を傷つけにくく、痛みがほとんどないと言われています。

・取り外し可能: 食事や歯磨きの際に自分で取り外せるため、衛生的にお口の中を保つことができます。食事の制限もほとんどありません。

・金属アレルギーの心配がない: プラスチック製なので、金属アレルギーの心配がありません。

・通院回数: 「1ヶ月~2ヶ月ごとの来院」ワイヤー矯正よりも通院間隔が長くなる傾向があります。

 

ハピネス歯科のインビザライン: 当院では、単に歯並びを良くするだけでなく、「予防」にこだわる治療計画を立てています。

例えば、睡眠時無呼吸症候群との関わりも考慮に入れています。

また、一般歯科だからこそ、矯正治療だけでなく、虫歯や歯周病の治療、メンテナンス、終了後のサポートまで一貫して当院で完結できるメリットがあります。

患者様に合ったデンタルグッズのセレクトや、歯並びだけでなく歯肉や汚れの状態の確認、徹底した予防を行いながら清潔に矯正治療を進めることができます

 

デメリット:

・装着時間: 1日20~22時間以上の装着が必要です。歯磨きや食事の時以外は基本的に装着しなくてはなりません。装着時間が短いと、計画通りに歯が動かない可能性があります。

・自己管理: アライナーの交換など、患者様ご自身での自己管理が必要です。

小児矯正と成人矯正の考え方

矯正治療を始めるタイミングも重要です。

子ども(小児期)の矯正は、顎の成長・発育を利用できるという大きなメリットがあります。

顎の発達のピークは5歳~7歳頃と言われています。この時期に適切な処置を行うことで、顎を大きくして、将来的に歯を抜かずに歯を並べる可能性が高まります。

また、顎を前に発育させることで、顔貌がより健康的で素敵な顔つきになる「ベターフェイス」というメリットも期待できます。

 

当院では、最短5歳0ヶ月から小児矯正を開始可能です。

小児矯正では、成長を利用するためにマウスピースや拡大装置(BB1, BWSなど)を使用することがあります。

これらはお口の機能訓練(舌や口周りの筋肉のトレーニング)と併用することで効果を発揮します。

当院の小児矯正は、このような「歯を抜かない(No Extraction)」、

「矯正器具をつけない(No Brace – ワイヤーのこと)」、

「後戻り防止装置が不要(No Retainer)」 といったメリットを目指しています。

 

一般的に、矯正治療は子どもの時期に行う「1期矯正」と、

永久歯が生え揃ってから行う「2期矯正(大人の矯正)」に分かれており、

1期矯正を行った後、ほぼ100%のケースで2期矯正が必要になると言われていました。

しかし、当院の取り組みでは、1期矯正のみで終了できる子が約9割、2期矯正まで必要になる子は約1割程度まで減らすことができています。

これは、子どもの「成長」を最大限に利用し、お口の機能訓練や拡大装置を効果的に活用することで、顎を適切な大きさに発育させることを重視しているためです。

 

では、大人になってからでは矯正は難しいのでしょうか?

何歳になっても歯並びを良くすることは十分可能です。

当院の患者様でも、30代~50代で矯正を始める方が多くいらっしゃいます。

しかし、年齢を重ねると顎の骨が硬くなるため、歯を動かすことが難しくなり、治療期間が通常よりも長くなることや、

理想の歯並びに近づけるのが難しくなる可能性があります。また、大人の矯正でスペース不足がある場合、抜歯が必要になる可能性が高まります。

 

つまり、小児期に適切な矯正を行うことで、抜歯のリスクを減らし、顎の良好な発育を促し、

将来的な理想の歯並びを目指しやすくなるというメリットがあるということです。

しかし、時期を逃してしまったとしても、大人になってからでも矯正治療は可能です。

成人矯正治療の基本的な流れ

矯正治療は、カウンセリングから始まり、いくつかのステップを経て進んでいきます。

 

1資料取り(精密検査)

・お口やお顔の写真撮影。

・お口の中の3Dスキャン。

・CT装置による撮影。 これらの資料を基に、現在の歯並びや顎の状態を詳しく分析します。

 

2歯科医師からの治療説明・治療計画の説明

・資料に基づき、現在の状態、予想される治療方法、治療期間、費用などについて詳しく説明します。

・患者様のご希望や疑問点を伺い、治療計画を一緒に検討します。

 

3ご契約

 

4矯正開始

・マウスピース矯正の場合はアライナーの装着を開始。

・ワイヤー矯正の場合はブラケットとワイヤーの装着を開始。

・歯を動かすために必要な処置(アタッチメントの装着や、歯と歯の間をわずかに削ってスペースを作るIPR、必要に応じて顎間ゴムの使用 など)を行います。

 

5調整・経過観察

・マウスピース矯正の場合は1ヶ月~2ヶ月ごと、ワイヤー矯正の場合は1ヶ月ごと に来院し、歯の動きの確認やワイヤー・アライナーの調整、清掃などを行います。

 

6矯正終了後の保定

・歯並びが整ったら、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐために、

リテーナー(保定装置)装着する期間が必要です。

当院では、夜寝ている時の装着をお願いしています。

・矯正終了後も定期検診に通っていただき、歯並びの状態を確認し、後戻りがないかチェックしていきます。

当院は一般歯科でもあるため、矯正終了後のサポートも安心して受けていただけます。

矯正資料取りから最短1ヶ月程度で治療を開始することが可能です。

 

お支払い方法 当院では、様々な支払い方法に対応しています。

  • 現金一括
  • カード一括
  • カード分割
  • デンタルローン
  • 上記を組み合わせることも可能です。

デンタルローンについて

 

歯科治療費を、提携している信販会社が患者様に代わって

歯科医院に立て替え払いするローン契約です。

患者様のご希望に合わせた分割支払いプランを選べます。

クレジットカード分割払いと比べて年利が低いというメリットがあります。

また、ウェブでの申し込みなら印鑑や収入証明、身分証明が不要で手続きが簡単です。

医療費控除について

ご自身や生計を一つにするご家族のために支払った医療費が一定額を超える場合、

税金が還付または軽減される医療費控除の対象となります。

矯正治療は、歯の機能回復を目的とする場合は医療費控除の対象となります。

デンタルローンを利用した場合も、利用金額すべてが医療費控除の対象となります(上限あり)。

申告の手続きはお住まいの市町村によって異なるため、各税務窓口にご確認ください。

領収書は大切に保管してください。

あなたにぴったりの矯正方法を選ぶには?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、それぞれメリットとデメリットがあります。

どちらを選ぶかは、患者様ご自身の歯並びの状態や治療のゴール、ライフスタイル、何を優先するかによって異なります。

・見た目を重視したい方

マウスピース矯正(インビザライン)や、裏側ワイヤー矯正がおすすめです。透明なマウスピースや歯の裏側の装置は、装着していても目立ちにくいです。

・快適さや痛みの少なさを優先したい方

マウスピース矯正(インビザライン)は、ワイヤーによる刺激がほとんどなく、快適性が高いと言われています。

・自分で装置を管理するのが難しいと感じる方

ワイヤー矯正は固定式なので、一度装着すれば基本的に歯科医師が調整を行います。

自己管理に自信がない方や、うっかり装置を外してしまう可能性がある方には向いているかもしれません。

・決められた装着時間を守れる方

マウスピース矯正(インビザライン)は、1日20~22時間という決められた装着時間を守ることが非常に重要です。

しっかりと自己管理ができる方であれば、マウスピース矯正のメリットを最大限に活かせます。

・食事や歯磨きを普段通り行いたい方

マウスピース矯正は、食事や歯磨きの際に取り外せるため、普段通りのケアが可能です。ワイヤー矯正の場合、装置の周りの清掃に工夫が必要になります。

 

最も大切なのは、歯科医師とよく相談し、ご自身の歯並びの状態や顎の骨格、ライフスタイル、そして治療に対するご希望を伝えることです。

精密検査の結果に基づき、それぞれの矯正方法でどのような治療が可能か、期間はどのくらいかかるか、費用はどうかなど、

詳しい説明を受けることで、ご自身に最適な方法を見つけることができるでしょう。

 

当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療計画をご提案いたします。

歯並びだけでなく、お口の機能や全身の健康との繋がりも考慮した「予防」にこだわる治療を行っています。

まとめ

歯並びを整える矯正治療は、見た目の改善はもちろん、将来の歯の健康寿命や全身の健康にも大きく影響する大切なステップです。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正(インビザライン)は、それぞれに異なる特徴があります。

ワイヤー矯正は、見た目(特に表側)や快適さに課題がある場合もありますが、対応できる症例が広く、自己管理の手間が少ないという側面があります。

一方、マウスピース矯正(インビザライン)は、透明で目立ちにくく、衛生的で快適ですが、毎日の自己管理が不可欠です。

どちらの方法が適しているかは、患者様それぞれの状態やライフスタイルによって異なります。

まずは歯科医院で精密検査を受け、ご自身の歯並びの状態を正確に把握し、歯科医師とじっくり相談することから始めましょう。

当院では、お子様から大人の方まで、様々な矯正治療に対応しています。

歯並びや矯正治療についてご不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

一緒に、健康的で素敵な笑顔を目指しましょう。

 

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