目次
小児矯正はいつから?なぜ必要?
成長期を活かす根本原因へのアプローチと驚きのメリット

お子様の歯並び、気になっていませんか?「まだ小さいから大丈夫」「もう少し大きくなってからでいいかな」と考えている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は、お子様の歯並びが悪くなる原因は、見た目の問題だけでなく、もっと体の奥深くに潜んでいることが近年の研究で明らかになっています。
そして、その原因への適切なアプローチを、お子様の「成長」というかけがえのない時期に行うことが、将来の健康と笑顔を育む上で非常に重要になるのです。
この記事では、なぜお子様の歯並びが悪くなるのかという根本原因から、成長期を最大限に活かした新しい小児矯正のアプローチ、
そしてそれがもたらす驚きのメリットについて、詳しく掘り下げていきます。
なぜ小児期に歯並びが悪くなるのか?根本原因を探る
「歯並びが悪くなってしまったのは、顎が小さいから?遺伝?柔らかいものしか食べないから?」
このように、お子様の歯並びが悪くなる原因について、様々な疑問をお持ちかもしれません。
確かに、遺伝が歯並びに影響することはあります。しかし、近年の研究では、歯並びが悪くなる要因の大部分は環境因子によるものであることが分かってきました。
具体的には、「呼吸の仕方」「ベロの使い方」「唇の閉じ方」「飲み込みの仕方」といった、お口の機能的な問題が歯並びをずらしてしまう、ということが明らかになっています。
これらの環境因子の中でも、特に注目すべきなのが「口呼吸」です。
皆さんは普段、どこで呼吸をしていますか?
正しい呼吸は鼻呼吸です。
鼻で吸って鼻で吐くのが正しい鼻呼吸ですが、現代の子どもの多くが口呼吸をしていると言われています。
資料によると、今の子どもは10人中8人が口呼吸、あるいはその予備軍であるとまで言われています。
なぜ、これほど多くの子どもが口呼吸をしてしまうのでしょうか?そこには様々な要因が複雑に絡み合っています。
・姿勢:テレビを上に見上げる、車の中でDVDを見るなど、首が上に上がる姿勢は口が開きやすくなります。逆に、下を向くと口は閉じやすくなります。
・舌の位置:舌の筋肉がないと、舌を上あごにつけることが難しくなり、舌が落ちて口が開いてしまいます。
・食べ物と離乳食:柔らかいものばかり食べる習慣や、離乳食の進め方も関係することが示唆されています。
・鼻疾患・アレルギー:鼻が詰まりやすいなどの問題があると、自然と口呼吸になります。
・運動習慣の不足
・スマートフォンなどの利用
・嚥下の仕方(飲み込み方)
・哺乳の仕方
・その他、マスクの使用など、現代の環境が口呼吸を誘発する因子となっている側面もあります。
このように、口呼吸は単なる癖ではなく、様々な生活習慣や体の状態が影響し合って習慣化してしまうのです。
では、この口呼吸が習慣化すると、一体何がいけないのでしょうか?
・歯並びの悪化
・正常な顔貌の発育阻害要因
口呼吸により口周りの筋肉が弱まり、下あごが引っ込み、前歯が出っ歯に見える(アデノイド顔貌の特徴)。
顎の発達が悪く小さすぎるために歯並びが悪くなる。鼻の下が伸びて面長になる。
口呼吸が続くと、上下の顎が後ろに下がり、特に下あごが後方に回転することで、顔が縦に長くなりやすいことが論文で発表されています。
・睡眠障害
いびきをかきやすく、睡眠時無呼吸症候群につながる可能性があります。
資料では、ADHDの子どもの7割は睡眠障害を持っているとも述べられており、睡眠不足は成長ホルモン分泌や集中力の低下にも影響します。
顎の発育が悪く気道が狭くなることも睡眠障害の原因の一つです。
・虫歯や歯周病のリスク向上
口呼吸によるお口の乾燥が原因の一つです。
・風邪やアレルギーの増加
・猫背の原因
口呼吸は姿勢の乱れにもつながります。
・口臭の原因
お口の乾燥や磨き残した歯垢が原因となります。
・運動能力低下
・その他、唇がカサカサになる、扁桃腺の肥大が起こりやすくなる、発達障害(注意欠陥多動性障害)の可能性、
発育障害(低身長、肥満)、漏斗胸、夜尿症 など、全身の健康に様々な問題を引き起こす可能性が示唆されています。
このように、口呼吸は単に歯並びを悪くするだけでなく、お子様の顔つき、睡眠、集中力、体の健康状態など、全身の発育に深く関わる重要な問題なのです。
小児期だからこそできること:成長を最大限に活かす矯正アプローチ
歯並びや顎の発育の問題が、お口の機能、特に口呼吸と深く関連していることがお分かりいただけたかと思います。
ここで非常に重要になるのが、お子様の顎が大きく成長する「成長期」というタイミングです。
お子様の顎の発育のピークは5歳、6歳、7歳であると明確に述べられています。
この時期に顎が本来持っている大きさに近づくように適切に誘導してあげることで、将来、歯がきちんと並ぶスペースを確保できる可能性が高まります。

スキャモンの成長曲線を見ると、7歳で既に成人の顎のサイズの約75%、10歳になると90%以上の発育が終わってしまうことが分かります。
もし、この「発育のチャンス」を逃してしまったらどうなるのでしょうか?
その場合、「機械的に顎を大きくする」「抜歯をしてスペースを作る」可能性が高くなってしまう。
つまり、本来持っている成長の力を活かせないため、装置で無理に拡大したり、
それでもスペースが足りなければ健康な歯を抜いてスペースを確保する必要が出てくるかもしれない、ということです。
ハピネス歯科で行っている小児矯正は、まさにこのお子様の「成長」を使った矯正です。
顎の発育ピークである5歳~7歳(最短5歳からスタート可能) という大切な時期を活かし、顎を本来あるべき大きさに発育させることを目指します。
そのための具体的なアプローチとして、主に以下の3つの要素を組み合わせて行います。
1 マウスピース(マイオブレースなど)
「マイオブレーズというマウスピースがすごく重要になります」「マウスピースが日中1時間と寝るときに使える」
取り外しができるため、保育園や幼稚園、学校にはしていかなくて良い というメリットがある一方、
「使わなければ意味がない」 というデメリットもあります。
お子さんが使えるかどうかが重要になってくるため、体験の機会も設けられています。

2 口周りの機能訓練(アクティビティ)
先述の通り、呼吸、舌、口唇、嚥下といったお口の機能の問題が歯並びの根本原因です。
これらの口周りの機能が良くないと、せっかく矯正をしても歯並びは良くならない、あるいは後戻りしやすいと考えられています。
そのため、マウスピースや装置と並行して、お口の周りの筋肉を鍛えるトレーニング(体操)を毎日行うことが非常に重要になります。
1日10分から15分ぐらいのトレーニングをなるべく毎日やることが重要。この訓練ができないと、矯正がうまくいきにくいとも述べられています。
また、正しい飲み込み方 や、食事中の水分の摂り方、さらには姿勢、食育、早期からの口腔ケア(歯磨き、フッ素、フロスなど)、感覚統合、言語発達 など、口周りの機能や体全体の成長・発達に関わる多角的なアプローチが、小児矯正の成功に繋がるもの。
3 拡大装置
BB1やBWSといった拡大装置を使うことによって、顎を本来の大きさに拡大するサポートをします。
これらのアプローチを組み合わせることで、歯並びが悪くなる根本原因であるお口の機能の問題を改善し、
お子様の成長する力を借りて顎を本来の大きさに近づけ、歯が自然にきれいに並ぶ環境を整えることを目指しているのです。

ハピネス歯科の小児矯正が目指すもの:従来の矯正との違いとメリット
ハピネス歯科が提案する小児矯正のアプローチは、従来の矯正方法といくつかの点で異なります。
そして、それこそが小児期にこのアプローチを選択する大きなメリットとなります。
★No Extraction(ノン・エキスト):抜かない
これが小児矯正の一番大きなメリットであると述べられています。
大人になってから歯並びを良くすることは可能ですが、その場合、歯がガタガタでスペースがない場合は、抜歯をしてスペースを作るという選択肢が出てくることがあります。
ハピネス歯科でも大人の矯正でスペースがない方には抜歯を提案することもある。
しかし、小児期に成長を活かして顎を大きくできれば、抜歯を避けて歯をきれいに並べられる可能性が高まります。
なぜ抜歯を避けることが重要なのでしょうか?
矯正による抜歯の呼吸への影響はまだ十分に検討されていませんが、特にアジア人は矯正による抜歯によって気道の狭窄と舌骨の下方移動の影響を受けやすいと思われる、
と論文で示唆されています。
つまり、抜歯をすると気道が狭くなってしまう可能性があるということです。
大人になってから顎が小さくて歯が並ばず抜歯をして矯正する場合も含め、抜歯矯正は気道閉塞のリスク、
すなわち先の睡眠障害のリスクをさらに高くしてしまう可能性が示唆されています。
そのため、できるだけ子どものうちに顎を大きくして歯を抜かずに矯正することが、この小児矯正の大きなメリットになる、と強く述べられています。
ハピネス歯科では大人の抜歯矯正を行う場合に、睡眠障害になる可能性があることを事前に同意を得ており、抜歯の影響力の大きさがうかがえます。
★No Brace(ノン・ブラケット):矯正器具をつけない
従来のワイヤー矯正で一般的に使用される、歯に固定するブラケットという装置を使用しないことも、ハピネス歯科の小児矯正のメリットとして挙げられています。
主にマウスピースや拡大装置、機能訓練で対応するアプローチと言えます。
★No Retainer(ノン・リテーナー):後戻り防止を防ぐためのマウスピース不要
従来の矯正では、歯並びが整った後に後戻りを防ぐためのリテーナーという装置が必要になることが多いですが、
小児期に根本原因であるお口の機能(呼吸や舌の位置など)を改善することで、歯並びが安定し、リテーナーが不要になることが目指されています。
これは、単に歯を並べるだけでなく、歯並びを悪くする根本原因を取り除くアプローチだからこそのメリットと言えるでしょう。
★Better Face(ベターフェイス):素敵な顔つき
口呼吸の項目で述べたように、お口の機能や顎の発育は顔つきに大きな影響を与えます。
小児期に適切なアプローチを行い、顎を本来の大きさに発育させ、正しいお口の機能を身につけることで、将来の顔貌に良い影響が期待できます。
★一期矯正(小児矯正)のみで完了する可能性が高い
一般的に、矯正治療は「一期矯正」(子どもの矯正)と「二期矯正」(大人の矯正)に分かれており、
ほぼ100%一期矯正の後に二期矯正が必要になると言われています。
これは、一期矯正で顎の大きさを整えても、永久歯が生え揃った後に最終的な歯並びの調整が必要になることが多いためです。
その場合、治療期間は一期と二期合わせて5年程度かかり、費用も倍になってしまうことが多いです。
しかし、ハピネス歯科のアプローチでは、一期矯正のみで終われる子が約9割に上ると述べられています。
残念ながらゼロではないものの、約1割の子が二期矯正(インビザラインなど) まで必要になる程度であり、
従来の治療法と比べて一期矯正で治療を終えられる可能性が非常に高い、という大きなメリットがあります。
これは、成長期を活かして顎をしっかりと発育させ、根本的な機能改善を行うことで、永久歯が自然に並ぶスペースを十分に確保でき、
最終的な調整がほとんど不要になるケースが多いことを示唆しています。
このように、小児期に成長を活かした機能的なアプローチを行うことで、単に歯並びをきれいにするだけでなく、将来の抜歯のリスクを減らし、
健康的な呼吸や顔貌の発育を促し、さらには治療期間や費用の負担を軽減できる可能性がある、という多岐にわたるメリットが期待できるのです。
矯正開始の「最適な時期」
これまでの説明で、小児期に矯正を行うことの重要性、特に成長期を活かすことのメリットをご理解いただけたかと思います。
では、具体的にいつから始めるのが良いのでしょうか?
資料で繰り返し強調されている通り、お子様の顎の発育のピークは5歳、6歳、7歳です。
この時期を逃さずにアプローチを開始することが、成長のポテンシャルを最大限に引き出すために非常に重要になります。
顎の発育の割合を見ると、7歳で75%、10歳になると90%以上 と、早い段階で多くの発育が終わってしまうことが分かります。
発育が進んで終わってしまうと、成長を利用して顎を大きくすることは事実上難しくなってしまいます。
ハピネス歯科では、この5歳、6歳、7歳のピークを活用するため、最短で5歳から小児矯正のスタートが可能です。
5歳代や6歳前半であれば、仮にスムーズに進まない時期があっても、後でしっかりと取り組む時間的な余裕があります。
逆に言うと、9歳頃、10歳頃になってくると、だんだんこの小児矯正の適用から外れてくる、つまり成長があまり残っていない状態になるため、
いわゆる大人の矯正の方に少しずつ移行していくことになる。成長を活かした治療が難しくなると、機械的な拡大や抜歯が必要になる可能性が高まることは先述の通りです。
したがって、お子様の歯並びや顎の発育について気になることがある場合は、顎の成長ピークを迎える前の、できるだけ早い段階で専門医に相談することが非常に重要です。
特に、口呼吸をしている、舌の位置が低い、お口を閉じている時に顎にシワが寄るなどのサインが見られる場合は、早期に相談を検討することをお勧めします。
当院のアプローチは多角的:歯並びだけでなく、体全体の健康をサポート
ハピネス歯科の小児矯正のアプローチは、単に歯をきれいに並べることだけを目的としているのではなく、
歯並びが悪くなる根本原因である「お口の機能不全」を改善することに重点を置いています。
そして、お口の機能は、歯並びだけでなく、お子様の体全体の健康と深く結びついています。
口呼吸や舌の位置といったお口の問題が、歯並びだけでなく、顔つき、睡眠、姿勢、呼吸の質、
さらには食育(哺乳、離乳食、食べ方、栄養)、虫歯予防(生活習慣、フッ素、フロスなど)、感覚統合、言語発達 など、多岐にわたる側面に影響を及ぼす可能性があります。
ハピネス歯科では、これらの問題にも目を向け、単に装置を使って歯を動かすだけでなく、口周りの機能訓練を通じて、
お子様が正しい呼吸、正しい舌の位置、正しい飲み込み方を身につけることをサポートします。
これにより、歯並びの根本原因にアプローチし、治療後の安定性も高めることを目指しています。
小児矯正を検討するということは、お子様の歯並びだけでなく、全身の健やかな成長を見守る機会でもあるのです。

費用と通い方について
一般的に、矯正治療は多くの場合、健康保険の適用外となります(※例外もあります)。
そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となることが通常です。
小児矯正の費用は、治療方法(マウスピース、拡大装置など)や治療期間、クリニックの方針によって大きく異なります。
また、通い方についても、治療内容や経過によって異なりますが、月に1回程度の通院が必要となるケースが多いです。
費用や具体的な治療計画(装置の種類、期間、通院頻度など)については、
お子様一人ひとりの歯並びや顎の状態、お口の機能の問題、成長の度合いによって異なります。
そのため、正確な情報を得るためには、歯科医師による個別診断と相談が必要となります。
お子様の状態に合わせた最適な治療計画や費用について知りたい場合は、直接クリニックにお問い合わせいただき、個別相談を受けていただくことをお勧めします。
まとめ:小児矯正は将来への大切な投資
お子様の歯並びの悩みは、見た目だけの問題ではありません。
それは、お口の機能、特に口呼吸といった根本的な問題のサインであり、放っておくと歯並びだけでなく、
顔つき、睡眠、集中力、全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。
そして、その根本原因にアプローチし、顎を本来あるべき大きさに育てるためには、5歳~7歳というお子様の成長期を活かすことが何よりも重要です。
この大切な時期を逃さずに適切なアプローチを行うことで、将来の抜歯のリスクを減らし、「ノン・ブラケット」で負担を軽減し、
根本的な機能改善による安定した歯並び(「ノン・リテーナー」) と健康的な顔貌(「ベターフェイス」) を目指し、
さらには一期矯正のみで治療を終えられる可能性を高める といった、多岐にわたるメリットが期待できます。
小児期の矯正は、単に歯をきれいに並べるための治療ではなく、お子様が将来にわたって健康な体と素敵な笑顔で過ごすための、
かけがえのない「成長」を活かした将来への大切な投資と言えるでしょう。
お子様の歯並びやお口の機能について少しでも気になることがあれば、顎の発育ピークである大切な時期を逃さないためにも、
まずは歯科医院に相談してみることをお勧めします。
個別相談を通じて、お子様一人ひとりに合った最適なアプローチ方法や治療計画について、詳しく説明を受けることができるはずです。
是非ハピネス歯科おとなこども歯科へ お気軽にご相談ください!☎0564-62-0505










